七福神と福神漬

本日は台風4号が迫ってきている影響か
多少不安定な空模様となっています。

現在、諫早地方にも強風注意報などが発令されており、
明日の朝から昼にかけて最も接近するようなので
注意をしなければなりません。
 

さて、カレーライスのお伴として知られている福神漬ですが
これは七福神が名前の由来となっていることを
ご存知でしたでしょうか。

じつは福神漬の原材料の野菜に、
大根、なす、蕪(かぶ)、瓜(うり)、しそ、レンコン、刀豆(なたまめ)の
7種類の野菜を使っているため、七福神にちなんで
福神漬と名付けたと云われているのです。
 

もともと福神漬は酒悦の野田清右衛門という方が
明治10年頃に発明したものです。

野田清右衛門は何かと工夫をするのが好きで、
のり佃煮をすでに発明していましたが、
次に塩漬け以外の漬物を作ろうと思ったのがきっかけで
取り組んだのが福神漬とも言われています。

醤油を使った漬物「醤油漬」の発明に取り組み、蔵にこもって
いろいろと試した結果、10年がかりで味を調整し
明治10年に至ってようやく完成しました。
 

福神漬の名付けをしたのは、
当時の流行作家である梅亭金鵞(ばいていきんが)で、
酒悦のある上野・不忍池に七福神のひとつである弁天様があることから
考えついたと云われています。

また、福神漬は大変美味なので、他におかずがいらず
知らず知らずのうちにお金がたまる縁起の良い漬物だ!
きっと福の神も一緒に漬けてあるのだろうということで
福神漬と呼ばれれるようになったとも云われています。
 

はじめは福神漬も商売的に引き合わない時代もあったようですが、
日清戦争・日露戦争で兵隊の携行食として使われてから
地方に帰った兵隊たちがその味を求め、
一気に日本中に福神漬が広まったとされています。
 

ちなみに、清右衛門は福神漬が広く一般に普及すればと願い、
あえて商標登録をしなかったので、
漬物の一種の一般名称として定着することになったそうです。
 

  ※参考文献 『図説 七福神』戎光祥出版







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