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夏越大祓「人形祓い」と「茅の輪くぐり」は 7/3(日)まで
本日も朝から雨が降っており、
今日一日ずっと梅雨の天候かと思っていましたが、午後からは
綺麗な晴れ間が広がり、湿気よりも暑さのほうが体に堪えます。
なお、九州南部地方は、本日早くも梅雨明け宣言がなされたそうで
長崎(諫早)も明日からは暫く雨雲は遠のくようです。
さて、先日神事を斎行した「夏越の大祓式」ですが、
その中で行った「人形祓い」は
参列できなかった方も、今からお受けできます。
現在、社頭に人形(ひとがた)を置いていますので
ご自由にお持ち下さい。
お納めいただいた人形はお清めお祓いを行い、
全てお焚き上げをいたしますので、
7/3(日)までに神社社務所へお納め下さい。
初穂料はお心持ちでどうぞ(目安:500円ほど)。
人形祓いをされた方には「茅の輪守り」をお授けしています。
また、「茅の輪」も
7/3(日)までは設置しておりますので
当日参列できなかった方も、「茅の輪くぐり」をすることができます。
【大祓式とは】
私たちが日常生活の中で知らず知らずのうちに人を傷つけたり、
罪を犯したり、穢れに触れています。
そして、その状態を放っておくといずれ大きな災厄となって
降りかかってくると云われています。
この大祓式の神事は
それらの「罪」「過ち」を取り除き、
体内に生じた「けがれ(=気枯れ)」を人形(ひとがた)に託して
祓い除けるという日本古来の伝統的な行事です。
毎年6月と12月の末に行われ、6月を「夏越の大祓式」、
12月を「年越の大祓式」といいます。
特に6月末の「夏越の大祓式」では
心身を清めるための「茅の輪くぐり」を行います。
【歴史】
その歴史は古く、平安時代に大宝律令で正式な宮中行事と定められ、
中世より全国に普及し、現在も多くの神社で行われています。
なお、文書で残っているものが手元になく定かではありませんが、
当神社では数十年来ずっと斎行できずにいましたが、
昨年約百年ぶりに復活しました。
【茅の輪】
「茅の輪」とは茅草等で作られた大きな輪のことで
これをくぐることにより、疫病や罪穢が祓われるとされています。
くぐり方は、
「水無月(みなつき)の夏越しの祓する人はちとせの命のぶというなり」
という古歌を唱えつつ、左まわり・右まわり・左まわりと、
八の宇を書くように三度くぐり抜けます。
こうして心身ともに清らかになり、
あとの半年間を新たな気持ちで過ごすことができるのです。
芽の輪の起源については、善行をした蘇民将来(そみんしょうらい)が
武塔神(むとうのかみ)から
「もしも疫病が流行したら、茅の輪を腰につけると免れる」といわれ、
そのとおりにしたところ
疫病から免れることができたという故事からきています。
【人形(ひとがた)】
大祓では、身代わり人形に託して、これまでの罪穢れを祓い除けます。
①各人それぞれが自身の全身を人形で丁寧になでます。特に病ん
でいる部分などがあれば、より丁寧になでるとよいでしょう。
②最後に、その人形に「フーッ」×3、と息を3度吹きかけます。
こうすることで、自分に積もっている罪や穢れ、身体の悪い部分が
人形に移ると云われています。それらが人形に乗り移るよう祈念を込めましょう。
人形祓いをされた方には「茅の輪守り」をお授けします。
このように、その年々の節目におこなわれる大祓は
罪や穢れを祓うとともに、自らを振り返るための機会となります。
大祓により、清浄な心身で残りの半年を過ごしましょう。