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ユネスコ無形文化遺産 新たに二件登録
ここ数日は比較的あたたかく穏やかな天候が続いており、
過ごしやすさを感じながら日々社務に励んでおります。
さて、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の政府間委員会は
11月27日、日本が提案していた
「佐陀神能」と「壬生の花田植」について、
無形文化遺産に登録することを決めたという報道がありました。
佐陀神能(さだしんのう)は、
島根県松江市鹿島町の佐太神社とその近隣諸社で
約400年前から伝わる神楽で、
「七座(しちざ)神事」、祝言舞の「式三番(しきさんばん)」、
着面の神話劇である「神能」の三部から構成されています。
壬生の花田植(みぶのはなたうえ)は、
広島県北広島町に伝わる伝統行事で、
田んぼで稲を守護する田の神を祀り豊作を祈願するものです。
美しく着飾った人や牛、
早乙女と呼ばれる女性たちがお囃子の音色に合わせて、
歌をうたいながら苗を植えていきます。
いずれも1976年に
国の重要無形民俗文化財に指定されていましたが、
今回、長い時間をかけ世代を超えて受け継がれてきた
「生きた遺産」を保護するユネスコの無形文化遺産に
登録されたものです。
国内の登録件数は、今回の2件を含めると20件になるそうです。
残念ながら、現在の諫早神社には
無形文化遺産となるような行事は残っていませんが
昭和初期までは、「射手馬(いてうま)」と言われる
流鏑馬のような伝統行事が例大祭時に盛大に行われていました。
数百年に渡って続けられていたにもかかわらず、
その当時には諸々の事情があったのでしょうが、
途切れてしまったことは残念でなりません。
このような伝統行事やお祭りは
一度中断してしまうと、また復活しようと思っても
極めて難しくなるのが現実です。
各地域での伝統行事やお祭りなど、
現在は少子化などで継続することが難しくなっている
ということをよく耳にしますが、
なんとか知恵を絞って、また色々な方の手助けを得て
ぜひ「続けて」ほしいと強く願います。
私たちは、これまでの祖先がいて初めて存在し、
また未来を生きる人たちは
今の私たちがどのように時代を全うするかで
まったく違う世界になるのです。
私たちは、今を生かせていただいているだけであり、
私たちの中には過去や未来も共存しているんだという自覚を持って、
様々な判断をする必要があるのだろうと思います。