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地鎮祭はしなくてよい???
今日の諫早地方も昨日同様に晴天となり、
最高気温も30度ほどになっているようです。
暑い日が続きましたが、
明日からはまた梅雨空に戻るようです。
さて、聞くところによると
最近は 「地鎮祭はしないでもよい」 とおっしゃる
建築業者さんがいるらしいと耳にしました。
(この近くでは聞いたことがないのですが、、、)
たしかに施主さんの様々な事情により、
稀に地鎮祭をしないということもあるでしょう。
また神式だけでなく、例えば
お寺さんでも、本堂を建築される時などは
仏式の地鎮祭をされますので、
地鎮祭は建設事に欠かせないものなのです。
しかし、業者さんのほうから
「地鎮祭はしないでもよい」などと施主さんに
進言されるのはいかがなものかと思います。
そもそも地鎮祭とは、
「とこしづめのまつり」とも言い、
家の新築や土木工事などにとりかかる際、着工前に
その土地をお守りくださる神さまにご挨拶を申し上げ、
工事の安全と守護を祈願するお祭りです。
地鎮祭は本来、施主が中心となって行う祭儀で
神職が祝詞を上げ、施主とともに施工業者も参列し、
工事が無事に進むことをお祈りします。
一般的には、その地域の神社から神職を呼んで行い、
時間は20~30分ほどです。
もしかすると普段はあまり経験しないものなので、
ピンとこない人も多いかもしれませんが
非常に大切な儀式です。
古来より、日本人は土地は神様のものであり、
私たち人間は神様に土地を借りて
田を開いたり、家を建てたりしていると考えてきました。
わかりやすく言うと、
勝手に土地を使って家を建て、土地の神様の怒りに触れないよう、
あらかじめ「ここに家を建てさせていただきます」と
宣言するのが「地鎮祭」なのです。
また、大工などプロの職人さんは非常に縁起を担ぎます。
これは危険の多い仕事を毎日していることから、
縁起を担ぐことで自分の心身を引き締め、
事故を未然に防ぐという知恵なのでしょう。
つまり、地鎮祭は、本来の意味以外にも
建築の完成と事故の防止を祈ることで
関係者全員の身をひきしめる式典でもあるのです。
ですから、もし「地鎮祭はしないでもよい」などと言う
建築業者さんがいらっしゃったら、
本当にプロなのかな、きちっとした仕事ができるのかな、
建築に携わることに対してどのように考えているのかな、
と疑ってみていいかもしれません。
「地鎮祭はしないでもよい」と言われても
省略せずに、あとから後悔しないよう
きちんと地鎮祭を執り行うことをおすすめします。
家を建てることは、人生の一大イベントですから
その土地やお世話になった人に感謝の気持ちをもって
地鎮祭を行い、幸家を建てていただければと思います。