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「千秋楽」 由来は雅楽からシリーズ③
春爛漫とはこのことを言うのでしょうか、
それくらい本日の空模様は
春らしく暖かく穏やかで過ごしやすい一日でした。
これからもこのような天候が続くといいのですが。
さて、先日のブログで
雅楽が由来となっている日常語がいくつかあるといういことで
「やたら」をご紹介しましたが、
今回そのシリーズの続きで
雅楽が由来の日常語「千秋楽」をご紹介します。
そもそも雅楽とは、日本古来の音楽や舞であり
完成された音楽体系を持ち、世界最古の合奏音楽として知られ
千数百年前から現在まで受け継がれているものです。
各地の神社・神楽殿で演奏が行われるなど
神社とも深い関係があります。
皆さんご存じのように
お芝居や相撲などの一つの興行期間の最終日のことを
「千秋楽」と言います。
この「千秋楽」も、雅楽が由来と言われており
後三条天皇か近衛天皇の時代の
大嘗会(だいじょうえ:即位の礼後に行う新嘗祭の宴)で
作られた「千秋楽」という曲があります。
この雅楽の曲(唐楽、管絃曲)は黄鐘調に移調される曲で
舞楽法会などの最後には
必ずこの曲を演奏したと言われています。
このことから
最終日のことを「千秋楽」と云うようになったのです。
雅楽が由来となっている日常語が他にもありますので
今後もこのシリーズを続けていきます。