山下淵の大なまず その2

本日、2月11日は祝日「建国記念の日」。

この日は、戦前は「紀元節」と呼ばれており、
初代の神武天皇が葦原中国(日本)を平定され御即位された日を、
現行暦に合わせて算定した日である
2月11日を祝日としたものです。

いまこの時があるのは、様々な時代の中
先人の方々がご尽力された結果なのでしょう。
それらを振り返りつつ、感謝の気持ちを持っていたいものですね。  

 

さて、先日のブログ「山下淵の大なまず」の続きです。

 【山下淵の大なまず その2】

 それから三日後の夜、その女性は再び大蔵のもとを訪れ、
 大蔵の作った見事なモリを見るととても喜びました。

 「ありがとうございます。これはほんのお礼のしるしです」
 と、白い包みを渡しました。
 何げなく開けて見ると、なんと銀の延べ棒だったのです。

 大蔵は驚いて、押し返そうとしましたが、
 「いいえ、どうかお受け取り下さい。あなたさまの立派なモリは、
 この銀でも足りぬほどです」

 「そうですか、そこまでおっしゃるのであればありがたく頂きます。
 しかし、あなたは一体どなたですか?
 そしてなぜ、このモリが必要なのですか?
 もちろん他言は致しませぬゆえ、どうかお聞かせ下され」

 大蔵が言うと、その女性はそっとあたりをうかがい、
 声をひそめてこんな事を言いました。

 「実はわたしは、お城の近くの山下淵の主なのです。
 ところが近頃、大なまずがやって来ては、私の子どもたちを
 次々と食い殺してしまいました。
 この上は、憎い大なまずを殺して子どもたちの仇を討ちたいと思い、
 あなたにお願いに来たのです」

 「何と・・・」
 大蔵が驚いていると、女は続けて、
 「仇を討ったあかつきには、今後いっさい山下淵では、
 人の命を取らぬ様に致します」

 と、それだけ言って、すーっと姿を消してしまいました。

 ・・・・次回へ続く。 

 

山下淵の大なまず(諫早・公園橋)



山下淵の大なまず その1

諫早神社の境内前を流れる諫早の母なる川、本明川。

この諫早に数多く残された伝説の一つで
本明川の「山下淵の大なまず」という伝説があります。  

ご存知の方もいらっしゃるでしょうが
本明川は、北に聳える五家原岳南西麓を水源として
急斜面を流れ下り、様々な支流と合流しながら
有明海に注いでいる河川です。

日本でも有数の急峻な一級河川として知られています。

 

諫早神社もこの暴れ川・本明川の氾濫により
諫早大水害をはじめとして
これまでに何度となく多大な被害を被ってきました。

この本明川が、城山の岩崖にぶつかって淵を形成し、
山下淵と言われる所があります。

その昔はこの城山に高城が築かれており、
切り立った岩崖が今より広く深い淵に真っ直ぐ落ち込み、
自然の要害でもあったのでしょう。

「山下淵の大なまず」は
その本明川・山下淵を舞台とした伝説です。

 

 【山下淵の大なまず その1】

 むかしむかし今からもう四百年も前のこと、伊佐早(諫早)地方の領主
 西郷純堯の時代、栄田村に中村大蔵(なかむらたいぞう)という、
 腕の良い刀鍛冶がいました。

 ある時、大蔵は神社へ納める神剣を作ろうと思いたちました。
 そしてそれから百日の間、大蔵は水をかぶって身を清めると、
 朝から晩まで一心に刀剣を打ち続けたのです。

 そんなある日の事、一人の女性が大蔵のもとを訪れました。

 「お願いがございます。どうか私に、鋭いモリを一本作ってもらえませんか」
 「いや、今は打ち込んでいる仕事がありますので」
 「お願いします。どうしても必要なのです。」
 大蔵はびっくりして一度は断わったものの、
 その女性があまりにも熱心に頼むので、ついに引き受ける事にしました。

 「わかりました。それでは、三日後にまた来て下さい」

 ・・・・次回へ続く。

 

山下淵の大なまず(諫早・公園橋)



『たぬきのまるごと諫早紀行』

全国で唯一のたぬき絵画家・堤けんじさんによる
諫早市の各所をモチーフにした
「たぬきのまるごと諫早紀行」の出版が予定されています。

これは昨年6月に諫早市・久山茶屋の地下道に
堤けんじさんの協力で「長崎街道絵巻通り」をつくったことを契機に
出版実行委員会も発足して取り組まれているものです。

「たぬきのまるごと諫早紀行」は
諫早の文化、お祭り、名所旧跡、伝統芸能などを
約60~70点のたぬき絵で紹介するものです。 

作品例によると、
諫早神社も「初詣の諫早神社」という作品で描かれるそうです。

今月2月22日(月)の発刊を予定しており、
1部:2,415円(税込)とのこと。

ほのぼのしたたぬきが諫早の各所を巡り、
諫早の魅力を知ることができる一冊になるかと思いますので
ご関心あられる方はぜひ手にとられて下さい。  

 ■問合せ先(購入申込み先)

 ・「たぬきのまるごと諫早紀行」出版実行委員会
   TEL・FAX:0957-23-3586   
 ・「ナイスいさはや」
   TEL:0957-22-3328、FAX:0957-22-3066 

諫早紀行・パンフレット1

諫早紀行・パンフレット2



高校新人駅伝で諫早高が4年連続男女V

2月6日、高校新人駅伝大会が
長崎市総合運動公園かきどまりコースで行われ、
諫早高が4年連続14度目の男女アベック優勝となりました。

諫早高の優勝は
男子が12年連続15度目、女子が4年連続17度目とのことです。

これまでの会場は諫早市の県立総合運動公園でしたが、
平成26年の長崎国体へ向けた改修工事が進められているため、
今年は会場が移っています。

男子は、同じ諫早の鎮西学院とのデッドヒートを繰り広げ
最終区で逆転での決着となりました。

女子は諫早高が全区間で区間賞を獲得しての優勝でした。

優勝した諫早高校も、くやしい結果に終わった高校も
これからさらにきびしい練習を積まれることでしょう。
健康に留意され頑張ってください!

■男子
優勝:諫早高校
2位:鎮西学院高校
3位:松浦高校

■女子
優勝:諫早高校
2位:長崎商業高校
3位:五島高校



和風総本家

テレビ東京系列で放送されているテレビ番組
和風総本家」をご存じでしょうか。

現在は毎週木曜日21:00-21:54に放送されております。

長崎では他系列局においても
再放送が観られる場合があるようです。 

 

この番組は
「和のエンターテインメント番組」というコンセプトで
知っているようで知らない、和の伝統文化などをわかりやすく
クイズ形式で紹介する番組です。

最近流行りのクイズ番組とは一線を画し、あるテーマや人に
焦点をあてた企画や落ち着いた雰囲気での演出であったり
その独特な番組進行も気になったりで
最近は時間があえば拝見するようになっています。

ちなみに次回は
2月11日(木)放送予定で
テーマは「日本を支える人々・朝ごはん編」。
美味しい日本の朝ごはんを裏から支える人々が紹介されるそうです。

 
身近なものについて知ることで
もっと日常が楽しめるようになるかもしれません。

ご関心あられる方はご覧になってみてはいかがでしょうか。



桜の開花予想

先日、立春を迎え
少しずつではありますが春の訪れを感じるこの季節。

2月3日に日本気象協会から
今年1回目となる桜開花予想が発表されました。

その発表によると、全国的に平年並みか平年よりも早く
九州北部などはかなり早い見込みとのことです。

長崎は、平年だと3月25日のようですが
今年は少し早く3月22日頃の予想とのことです。

今年、日本で一番早いと予想されている(沖縄除く)のが
福岡県で3月19日頃、
最も遅いと予想されているのが北海道の5月4日頃。 

約1ヶ月半もの時間をかけて桜前線が北上していくのですね。

なお、この桜開花予想は
4月までに随時修正を加えながら計11回の発表を予定しているのだそうです。
次回、第2回目の発表は2月17日とのこと。
 

梅の開花が始まっているところもあるようで
四季の移り変わりを感じる日々が続きますね。



『語り舞台 日本神話への誘い』

「日本神話」と聞いて
すぐにどういうものかイメージできる物語は
どれくらいありますでしょうか。

「古事記」「日本書紀」というタイトルは
学校で習ったことがあるので記憶にあると思いますが、
その中身について触れたことは
そんなに多くないのかもしれません。

 
女優の浅野温子さん
語り舞台 日本神話への誘い』と題し、
この「日本神話」を全国の神社でひとり語りをする舞台を行っています。

平成15年から全国の多くの神社で行われていますが
ご存じでしたでしょうか。

詳しくはホームページで紹介されていますので
ご覧になってみて下さい。

次回は明日2/6(土)、
奈良県・やまと郡山城ホールで行われるようです。 

 

観に行かれた方には大変好評だったようで
近くで開催されることがあれば
観劇してみたいですね。



EXILE 奉祝曲「太陽の国」 その②

先日のブログの続きで、
EXILE 奉祝曲「太陽の国」についてご紹介します。

この奉祝曲「太陽の国」は
以下のような三部構成の組曲となっております。

第一楽章:「太陽の種」、オーケストラ演奏

第二楽章:「太陽の芽」、ダンスパフォーマンス

第三楽章:「太陽の花」、歌パート

から構成されており、約15分もの大作となっています。  

 
第三楽章の歌「太陽の花」は
作詞を秋元康さんが担当し、作曲を岩代太郎さんが担当しています。

秋元康さんは
作詞家・音楽家・放送作家と様々な方面で活躍し
美空ひばりさん「川の流れのように」の作詞ををはじめ
最近はアイドルグループAKB48のプロデューサーとしても
知られている方です。

岩代太郎さん
作曲家・ピアニストとして活躍し
近年は映画音楽を数多く手がけており、映画「レッドクリフ」の
音楽を担当していることでも知られている方です。

ちなみに、EXILEのボーカル
TAKAHIROさんは長崎県佐世保市の出身です。
 

テレビで放送されており拝見しましたが、
オーケストラ演奏もダンスも歌も
素晴らしいパフォーマンスであったと感じました。

たった一度の演奏ですので、残念ながら
もう生では見ることはできません。

CD化の要望なども出たようですが
今現在はその予定はないとのことです。

ただ、各種動画サイトでは見ることができるそうですので
ご関心あられる方は検索されてみて下さい。

 

なお、覚えていらっしゃる方もいるかもしれませんが
十年前の「即位十年をお祝いする国民祭典」では
X JAPAN・YOSHIKIさん作曲の
ピアノ協奏曲 奉祝曲「Anniversary」が、
YOSHIKIさんご自身によって御前演奏されました。



EXILE 奉祝曲「太陽の国」 その①

現在、各方面で活躍中の14人組ヴォーカル&ダンス・ユニット
EXILE(エグザイル)」が、
平成21年11月12日に皇居前広場で行われた
天皇陛下御即位二十年をお祝いする国民祭典において
奉祝曲・組曲「太陽の国」を披露しました。

テレビなどでも放送されていましたので
ご覧になった方もいらっしゃるでしょうか。

この国民祭典は二部構成となっており、
第一部・第二部ともそれぞれ3万人が集い
合わせて6万人もの人々によりお祝いの式典が行われました。

第一部は、「奉祝まつり」ということで
16団体・約2千名の音楽隊などが参加した祝賀パレードや、
19団体・約4千名が参加した神輿御渡、
また、全国の都道府県による郷土展などが行われました。

第二部は、「祝賀式典」ということで
下記のようなプログラムが行われています。

 ●お祝いメッセージとご紹介(1)
  ヤドヴィガ・ロドヴィッチ(ポーランド共和国駐日大使)
  豊田章一郎(日本経団連名誉会長)
  平野祐康(三宅村長)など
  小柴昌俊(ノーベル賞受賞者)、星出彰彦(宇宙飛行士)、
  松山優治(東京海洋大学学長)、野口健(アルピニスト)

 ●奉祝演奏
  陸海空自衛隊合同音楽隊「祝典行進曲」「威風堂々」
  鬼太鼓座「屋台囃子」

 ●お祝いメッセージとご紹介(2)
  森光子(女優)、橋幸夫、藤岡弘、宇崎竜童、松崎しげる、萩本欽一、
  熊川哲也、三遊亭金馬、佐伯チズ、東ちづる、平原綾香、玉木宏、
  鶴田真由、常盤貴子、国仲涼子、宮崎あおい、ほか
  荒川静香(トリノ五輪金メダリスト)、
  高橋尚子(シドニー五輪金メダリスト)、
  浜口京子(アテネ・北京五輪女子レスリング銅メダリスト)、
  吉田沙保里(アテネ・北京五輪女子レスリング金メダリスト)、
  柳本晶一(アテネ・北京五輪バレーボール日本女子代表監督)、
  阿武教子(アテネ五輪女子柔道金メダリスト)、
  福西崇史(元サッカー日本代表)、北澤豪(元サッカー日本代表)ほか
  原辰徳(WBC・代表監督、巨人監督)、王貞治(福岡ソフトバンク会長)、
  野村克也(プロ野球元監督)、内川聖一(横浜ベイスターズ)、
  村田修一(横浜ベイスターズ)、中島裕之(西武ライオンズ) ほか

 ●奉祝演奏
  千代田区立和泉小学校ビッグバンドクラブIZUMI NOTES
  「ウッドチョッパーズボール」「ロックアラウンドザクロック」
  劇団こころ・疾風乱舞合同チーム「ハマコイ踊り」
 
 ●天皇皇后両陛下お出まし
  奉迎演奏 陸海空自衛隊合同音楽隊「平成の秋」

 ●主催者祝辞 岡村正(奉祝委員会会長)

 ●内閣総理大臣祝辞

 ●天皇陛下御即位二十年奉祝曲
  歌 EXILE(14名)

 ●国歌斉唱 演奏 陸海空自衛隊合同音楽隊

 ●天皇陛下お言葉

 ●聖寿万歳
 
 ●両陛下ご退出 奉送演奏 陸海空自衛隊合同音楽隊「平成の秋」

以上がプログラム概要です。
非常に豪華な内容ですね。

なお、司会はNHKなどで活躍された
宮本隆治さんと久保純子さんがご担当になりました。

少々長くなりましたので
EXILE 奉祝曲「太陽の国」についての詳細は
次回のブログでご紹介します。



2月1日「つきなみさい」を斎行しました

本日、2月1日は
毎月恒例「つきなみさい」の日でございまして
滞りなく斎行することができました。 

あいにくの雨が降り御足許の悪い中に
ご参列いただきました皆様、ありがとうございました。 
 
次回の「つきなみさい」は
2月15日(月)
9:30~
となります。

ご参列をお待ち申し上げております。
 

また、本日は2月最初の午(うま)の日で
五穀豊穣・商売繁盛を祈願する「初午の日」と知られていて
全国の稲荷関係のお社では様々なお祭りが行われているようです。

この「初午」の由来は、京都の伏見稲荷大社の御祭神である
宇迦之神魂神(うかのみたまのかみ)が、
稲荷山に降臨したのが和銅4年(711年)2月で、
その日が初午だったことにちなんだものと言われています。







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